ヘルプマークとは?入手方法から受けることの出来る配慮について

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ヘルプマーク

ヘルプマークは2012年に東京都が考案し、外観では分かりづらい障害を持つ方々の為の手助けをする為にと考えられたマークです。

2020年の東京オリンピック/パラリンピックに向けて全国に広める動きとして、2017年には、JIS=日本工業規格の「案内用図記号」として登録され、2019年現在、ヘルプマークの取り扱いも1都1道2府37県の都道府県に広がり、ポスターやパンフレットによるPR活動も活発に行われ、無料で配布されています。

ヘルプマークの対象疾患

ヘルプマークを持つ為の条件の中に、身体機能等に特に基準が設けられているわけではありません。東京都福祉保健局のヘルプマークのサイトによれば、

ヘルプマークの対象者は、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていて、配布を希望する方々です。

とあります。

私は心臓に病を抱えており、知人の紹介でヘルプマークを今回知ったのですが、動画なども用意されているので、ヘルプマークことをもっと知りたい方は、一度チェックをおすすめします。

>>> 助け合いのしるし ヘルプマーク

ヘルプマークの入手方法 配布場所など

私の暮らす大阪市では、区役所の保健福祉課の窓口にて「ヘルプマークが欲しい」旨を一言告げるだけで、書類の記載も一切無しで、一枚のヘルプマークを貰うことが出来ます、時間にしてたったの10秒。障害者手帳などの類いも必要ありません。

受け取る際に、「二枚は駄目なのか?」という質問には、一言「駄目だ」とのそっけないお返事でした。

有料でも構わないので、仕事鞄用、プライベート鞄用と予備も含めて何枚か欲しいなと思うのは私だけでは無いはずです。

大阪市以外、全国の自治体の福祉担当の窓口にて、同じ様にヘルプマークを受け取ることが出来るそうですが、一部の自治体では書類の提出が必要だったり、また、郵送で送ってもらえるところもある様子なので、詳細はお住まいの地域の役場で問い合わせると良いです。

悪用する人

ヘルプマーク

悲しい話ですが、悪用する人も実際にいるという事実も知っておく必要があるでしょう。

一例をあげると、健常者が歩けないふりをして女性に近づいたり、手口を実際に書くことを躊躇するぐらいにその手口は障害を持つ方々を馬鹿にしたものです。

実際に、無料で配布されているヘルプマークが、オークションサイトなどで販売されているのもおかしな話、これも悪用の一つじゃないでしょうか。

色んな障害のマークの一例

無知以外の何者でも無いという話で、こんなにも沢山の障害マークがあるとは知りませんでした。

障害者のための国際シンボルマーク

障害者のための国際シンボルマーク

世界共通のシンボルマークで、特に車椅子を利用する障害者を限定し、使用されるものではなく、「すべての障害者を対象」にしています。目にしたことがある方も多いのでは無いかと思います。

盲人のための国際シンボルマーク

盲人のための国際シンボルマーク

世界盲人連合で1984年に制定された盲人のための世界共通のマークで、視覚障害者の安全やバリアフリーに考慮された建物、設備、機器などに付けられています。

身体障害者標識(身体障害者マーク)

身体障害者標識(身体障害者マーク)

肢体不自由であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークで、マークの表示は、努力義務(~するよう努めなければならない)です。

聴覚障害者標識(聴覚障害者マーク)

身体障害者標識(身体障害者マーク)

聴覚障害であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークです。

ほじょ犬マーク

ほじょ犬マーク

身体障害者補助犬法の啓発マークになります。

耳マーク

耳マーク

聴覚が不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマークです。

オストメイト用設備/オストメイト

オストメイト用設備/オストメイト

このマーク(JIS Z8210)は、オストメイトの為の設備(オストメイト対応のトイレ)があること及びオストメイトであることを表します。

ハート・プラス マーク

ハート・プラス マーク

「身体内部(心臓、呼吸機能、じん臓、膀胱・直腸、小腸、肝臓、免疫機能など)に障害がある人」を表しています。今回紹介しているヘルプマークと被るかもしれません。

白杖SOSシグナル 普及啓発シンボルマーク

白杖SOSシグナル 普及啓発シンボルマーク

白杖は、視覚障害者が歩行の際に前方の路面を触擦する等に使用する白い杖です。この白杖を頭上50cm程度に掲げてSOSのシグナルを示している視覚に障害のある人を見かけたら、進んで声をかけて支援しようという「白杖SOSシグナル」運動の普及啓発シンボルマークです。

配慮の仕方【まとめ】

近頃は、例えば、電車やバスの中で、必要な方に対して、席を譲るという行動を見かけることは少なく無いと思います。

ヘルプマークを持つ方に対して、同じ様に接するには、ヘルプマークの存在を世の中に広げることが大切でしょう。

ヘルプマークに対する、とんでもない間違った認識もあると聞きます。

ヘルプマーク

自分自身がヘルプマークを手にして、私が暮らす大阪では、外出すると、必ず一人や二人、同じ様にヘルプマークを持っている人が居ることに気が付くことが出来る様になりました。

その程度のものなんです、まだまだヘルプマークを知るのはごく限られた人であると共に、人は皆、それほど他人に興味も持たないという現実を自分自身で経験しました。

一枚のヘルプマークで色々と考えさせられています。

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