禁煙セラピーの内容を分かりやすく解説中 効果はあるの!?

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禁煙セラピーの本の内容って気になりますよね?

私も最初「うさんくさい」と思って、買う前に散々調べました。後述しますが、私は2冊持ってて、禁煙の失敗も成功も経験して、今まさに禁煙継続中です。

禁煙セラピー

禁煙セラピーの本で頑張っています。一緒に禁煙しませんか?

禁煙セラピーの内容を分かりやすくまとめました

禁煙セラピーは誰が書いた本なの?

禁煙セラピーの著者はアレン・カーというイギリス人です。

会計士で1日100本以上吸うヘビースモーカーだった彼は、1983年7月15日に禁煙しました。

喫煙者だった33年の間、ありとあらゆる禁煙方法を試し、そして挫折を繰り返す。「自分は一生タバコを吸い続ける事になる。こんなに努力しても止められないのだから、もうやめられるはずがない」そう言って泣き崩れた事もあった。
引用:アレン・カーとは -禁煙セラピー

禁煙してから自身の経験を活かして禁煙コンサルタントに転身し、禁煙セラピーの初版が発売されたのが1985年です。

このブログを書いてるのが2018年1月末ですから、33年以上前の外国の本が今も現役なのがすごいですよね。

著者自身は2006年11月に72歳で亡くなられました。死因は肺がんだったという話です。「禁煙コンサルタントが肺がんで亡くなる」というのも因果な話ですが、

本人は禁煙したけど、彼のロンドンのクリニックではタバコを吸いながらセラピーが受けられるスタイルだったので、患者が吸うタバコの副流煙を吸い続けた結果、肺がんになった可能性もあるという話です。

画期的な禁煙のノウハウ本じゃない

禁煙セラピーの本の内容は、「そんなの知らなかった!」なんて手を打つような、画期的な禁煙のノウハウが書かれているわけではないです。

「読むだけで絶対やめられる」というキャッチーなコピーから想像するほど派手なことは書かれていません

でも、喫煙者や、何度も禁煙を失敗してる人には「そうだったのか!」と感じることが沢山書かれています。しかも分かりやすく、喫煙者の心に響く形で書かれています。

例えば

集中力を得たいがためにタバコを吸うのは、作家や芸術家など、精神的活動にたずさわりインスピレーションを求める人たちに多いようです。しかしこれもとんでもない幻想です。
タバコは集中力を促進するのではなく破壊するのです。なぜなら、しばらく喫煙していると、喫煙中でさえ禁断症状を完全に癒せなくなるため、喫煙者はどんどん吸い込む量を増やし、それにつれて喫煙の問題もだんだん深刻になっていくからです。
引用:読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー 69ページ

タバコを吸うと集中できるというのは幻想だという話です。

私は芸術家じゃないですが、集中力のためにタバコを吸って、際限なく増えていくのを経験したことがあります。

もう一つ、

喫煙を続けるたったひとつの理由、
それは、前の1本が生み出した禁断症状を次の1本で緩和したいと思うから。
引用:禁煙セラピーで9割タバコがやめられる 58ページ

この一節は私の心にズバッと刺さりました。読むまでそんな認識は皆無だったけど、言われてみると「正しくその通り」と納得できます。

こういう知らずに吸ってたタバコの話が沢山書かれています。

「禁煙は難しくない」と思える内容

「禁煙が難しい」と言われているのは、↓こんな理由が主です。

  • ニコチン中毒で依存しているから
  • ニコチンの禁断症状があるから
  • タバコは習慣で習慣を変えるのは難しいから
  • 精神力・我慢が足りないから

それぞれ色んな根拠があるわけですが、禁煙セラピーによると禁煙は難しいという理論は全部違って「禁煙は難しくない」と解説しています。

医学とか科学的にとか、論文がどうとかそういう話ではなく、分かりやすく「禁煙は難しくない」と教えてくれます。例えば

禁煙すると「苦しい禁断症状」はほんとうに起きるのだろうか?スモーカーは寝ている時は一晩中タバコを吸わなくても平気だ。肉体的な禁断症状で目をさますことはない。からだが痛むということもない。
引用:禁煙セラピーで9割タバコがやめられる 43ページ

この「根拠が弱い」と感じる人もいるでしょうが、「禁煙は難しい」と思い込んで禁煙を始められないより、「禁煙は簡単だ」と思えたほうが、禁煙を始めやすいし、続けられると思います。

根拠とかそういう難しい話し抜きに、禁煙をスタートさせる土台を作ってくれるのが、禁煙セラピーの本です。

ニコチンの中毒性の高さ・影響を知れる

タバコを吸ってると、タバコの悪いところというか、日常生活の負担になってる点に盲目になりますよね。例えば

・1箱500円近くする経済的な負担
・1本吸うのに3~5分浪費する時間的な負担
・手指・髪・衣類などが臭くなる物理的な影響
・周りの空気、環境・人への悪影響
・自分の健康への悪影響

挙げればきりがないくらい、タバコを吸うことによる悪影響や負担は沢山あります。

でも、タバコを吸ってるとどれも「関係ない」「問題ない」と思ってしまいます。これがニコチンの罠だからというのが禁煙セラピーのスタンスです。

ニコチンの罠はとても巧妙に出来ている。ずるい手口であなたを騙す詐欺師のように。
「喫煙からは何の楽しみも得られない」とか「タバコには何の利点もない」という私の考えが正しいとしたら、どうして人はそれに気づかないのだろうか?それは、ニコチンがたいへん巧妙にできた罠だからだ。この罠は自然と人間によっていっしょに作られたものだ。
引用:禁煙セラピーで9割タバコがやめられる 54ページ

この抜粋だけを読んでも、なかなか納得できないでしょうが、1冊通して読むとニコチンの中毒性・依存性の高さがよく分かります。

今、タバコを吸ってる人はタバコが「美味しい」と感じているかもしれません。でも、初めて吸った時、遠い昔で思い出せないかもしれませんが、人生最初の1本目でタバコを「美味しい」と感じる人はいないはずです。

我慢して、強がって、かっこつけて、興味本位で何本か吸ってると、いつの間にか「美味しい」と感じるようになってしまうんです。

これこそがニコチンの分かりやすい罠です。

タバコを吸ってると気づくことの出来ないニコチンの罠を、分かりやすく説明してくれるのが禁煙セラピーの本です。

本によって書き方が違います

私は諸事情あって、2冊禁煙セラピーの本を持っています。

禁煙セラピー

どちらもKKロングセラーズという出版社の本です。

右側のが1996年に初版が発行されたものの、2000年(105版)に販売された禁煙セラピーです。

禁煙セラピー

1章あたり2、3ページで45章で構成されています。ひとつひとつの章のテーマに対して、じっくり説明する書き方です。

左側は2008年に発行された禁煙セラピーの内容はそのままに、読みやすく再構成したものです。

禁煙セラピー

章の数を8章に減らして、それぞれに当てはまるエピソードがいくつも入っています。1つずつの段落が【見出し+解説】というスタイルになっていて、読みやすいです。

著者アレン・カーさんの考えや気持ちが分かりやすいのは前者ですが、読みやすいのは後者です。短い時間でもテンポよく読み進められます。

禁煙セラピーの効果 自分の経験談

私は実は3年半禁煙して、それを破って半年タバコを吸ってしまいました。

最初の時に買ったのが、『禁煙セラピーで9割タバコがやめられる』です。

禁煙セラピー

気合・精神力だけで禁煙しようとして始めたんですが、禁煙2日目にどうしようもなくタバコを吸いたくなってしまって、居ても立ってもいられず本屋に車を走らせて買いました。

ネットで注文して待つことも出来ないくらいでした。

帰って禁煙セラピーを読んで、ニコチンの依存性の高さ、禁煙に対する考え方など、腑に落ちることがいっぱいあって、3日、4日と継続できました。

結果的に3年半後に失敗するわけですが、私は3年続いたから成功だと思っています。

もう1冊の禁煙セラピーは、禁煙失敗する直前に「ヤバい吸っちゃうかも」と思ってブックオフで108円で買ったものです。

禁煙セラピー

結果的にこれを読んでも、禁煙を止めてタバコを吸い始めてしまったわけですが、禁煙失敗の経験も良かったです。

禁煙メリット
禁煙のメリットは聞き飽きた方必見 禁煙失敗者の体験談

「禁煙のメリットなんてない!」と タバコを吸ってると思うわけですが、 実は私、3年半続いた禁煙を失敗してしまったんです。 失敗したのは半年前です。 吸い始めてしまった理由はズバリ 『ストレス』です。 ...

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半年間ずっと、息切れと頭痛、血行不良(冷え)、手指の臭さが気になってました。

そして、半年間で何度も禁煙に失敗して、禁煙の難しさも分かったし、数日・数週間・1ヶ月吸わなくてタバコを吸った時の「不味さ」も体感できました。

本当に劇的に不味いし、強い頭痛・吐き気も感じました。それなのにその不快感を我慢して吸ってしまうニコチンの中毒性・依存性の高さを、身をもって実感できました。

この感覚は、禁煙に失敗しないと感じられなかったことです。

そして今、禁煙セラピーを今一度読み返しながらこの記事を書いているのが禁煙8日目です。

4年前に初めて禁煙セラピーを読んだときの感覚と今では全然違います。

まだ8日目なんで説得力がないですが、随時追記して経過を報告していきます。

「効果なし」と言う人の気持ちもわかる

禁煙セラピーの「効果なし」という人の気持ちもよく分かります。

ただの本だし、実際に自分も禁煙セラピーを読んでもタバコを再開してしまってますから、「その時は効果が無かった」という話です。

禁煙セラピーの「効果のあるなし」は、読む時の気持ちの向き方次第だと私は思います。
前向きに聞きいれられる時は効果があるし、「そんなわけない」と思いながら読んでいては効果もありません。

でも、騙されたと思って一度買って読んでみると良いと思います。

こんな事を書くと、出版社に怒られるかもしれませんが、

禁煙セラピーの効果は気分次第なんですから、試しに読んでみると効果を感じて「禁煙しよう」と思える時があるかもしれないし、逆に「効果なし」と感じるかもしれません。

例え「効果なし」と感じても処分せずに手元に置いておけば、また何気なく読み返す日が来るかもしれないし、その時が「禁煙できそうだ」と思える瞬間かもしれません。

禁煙外来に行くとか、ニコチンパッチを買うとかなりの出費がかかります。

でも、禁煙セラピーの本なら定価でも1,000円くらい、ブックオフにあれば108円で買えちゃいます。

それで、禁煙のきっかけをつかめるんですから安いもんです。

禁煙セラピーの内容が気持ちにスッと染み込んだ時が、禁煙が成功出来るタイミングだと私は思います。

受け付けない時は、禁煙外来に行って薬を飲んでも、ニコチンパッチを貼ってもダメなものはダメでしょう。そんな感覚で、一度禁煙セラピーを読んでみてください。

禁煙セラピーを読んでも失敗する人はこんな人

禁煙セラピーの冒頭にもこんな風に書かれています。

私のセラピーが失敗に終わるほとんどのケースは、親に無理矢理連れてこられた、禁煙をする意志などこれっぽっちもない若者です。それでも、こんな若者たちの七五パーセントは成功しています。
引用:読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー 5ページ

やはり、禁煙の意志が無い人は、禁煙セラピーを受けても、本を読んでも禁煙出来ないわけです。失敗というより、禁煙するつもりがないんだから仕方ないですよね。

もうひとつこんなことも書かれています。

ただ、あまりにも自分の考え方に固執していて想像力を使えない人には理解できません。そういう人はやめるのが怖くて心を開けないのです。
引用:読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー 5ページ

聞く耳を持っていない人は、禁煙セラピーを読んでも意味がありません。

正しくは「聞く耳を持っていない」のではなく、「ニコチンの罠にはまりきってる不幸な状態」なんですが、本人がそこに気づかないことにはどうしようもありません。

禁煙に対して前向きな状態じゃない人は、禁煙セラピーを読んでも無駄です。

そういう人の本人はこのブログを読むこともないと思います。読むとしたら、「禁煙してもらいたい」と思う周りの人でしょう。

でも、前向きじゃない人に「これ読んでみて」と渡したところで無駄だと思います。

疑いの気持ちからでも、禁煙するつもりが無くてもなんでもいいので、自分の意志で手に取らないと、心に響くことは無いです。

人に強要されて始めた禁煙は絶対長続きしません。失敗します。禁煙に心が向くまで待ちましょう。非喫煙者には理解できないと思いますが、タバコってそういうものです。

【まとめ】禁煙セラピーの効果について

色々書きましたが、「禁煙セラピーは効果がある」と私は思っています。

この本に書かれているように「禁煙が簡単だ」とは思いませんが、「タバコにメリットが無い」ことはハッキリわかります。

本当に何一つメリットはありません。

高いお金をつぎ込んで、不味い煙吸いこんで、体を悪くしてるだけです。

ここをハッキリと分かりやすく説明してくれるのが、禁煙セラピーの本です。しかも、喫煙者の立場から説明してくれるのが禁煙セラピーのいいところだと私は感じました。

「タバコが体に悪い」ことなんて吸ってる人もみんな分かってます。でも、非喫煙者に頭ごなしに正論で非難されると「うるさいな」と耳を閉ざしてしまいます。

30年以上にわたって世界中で読まれてるだけあると思います。

今、1ミリでも「いつかは止めなきゃな」と思った方は、禁煙セラピーを買ってみてください。「いつか」がもう現実的な時間軸に現れるかもしれません。

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