北海道の冬の歩道は、本州から北海道に移住して8年、それ以前から冬の北海道に足繁く来ていた私でも「歩きにくいな~」と今でも思います。
それも、札幌・旭川などの大都市の中心部が一番滑るし歩きにくいです。歩く人が多ければ多いほど、雪が踏み固められてツルツル・ゴトゴトになっっています。
旅行客・仕事の人が多い場所ほど滑るというのは皮肉な話ですが、それも含めて『北海道の冬』ですし、本州では絶対体験できない経験になるはずです。
間違った靴で北海道へ来ると、転んで怪我したり霜焼けになったり、嫌なお土産が出来てしまいます。
ここではまず、「冬の北海道に履いて来てはいけない靴」を知ってもらった上で、「北海道の冬でも対応できる靴」そして、滑り止めや歩き方についても紹介しています。
旅行や出張で、初めて冬の北海道へ来る方は、是非参考にしてください。
目次
北海道 冬の靴の選び方
北海道の冬の靴は、ハイカットでソールの凹凸が深い靴がおすすめです。
私はわざわざ高価な冬靴・スノーブーツなんて買う必要はないと思います。本州でも頻繁に履くなら良いですが、1回きりの北海道旅行や出張のために買うのはもったいないです。
例えばソレル カリブー、ノースフェイスのヌプシ、他にもUGG、コロンビア、ダナーなど有名な冬靴はありますが、安くても1万~1万5千円はしますからね。
それに、靴がどんなに良くても滑らないことはないし、初めての北海道の冬なら1度や2度は転びます。
高い冬靴でも転ぶんですから、日常にも履ける「北海道の冬で後悔しない靴」を買った方が良いと思います。もちろん、わざわざ買わなくても、持ってる靴でもOKです。
北海道の冬に履いて来てはいけない靴
ここでは、旅行やビジネス・出張で北海道に来る人が、履いてくると後悔するであろう靴を紹介します。
ここで紹介するような靴も、北海道に住んでる人は冬も普通に履いていますが、それは『歩き方・慣れ』がありますから、真似は出来ません。
ローカットのスニーカー
雪が5cmでも降り積もってると、足首から雪が入ってきて冷たいです。
基本的に、人通りの多い道の人が歩く部分は、除雪されていたり、踏み固められているので大丈夫ですが、慣れない人には見極めが難しく、ズボッと入ってしまったらおしまいです。
メッシュ素材が一部でも使われている靴
寒いのも当然ですが、雪や水が浸入しやすいので避けましょう。
横断歩道や歩道のない道、駐車場は、気温次第ですが水たまりも多いです。しっかり凍っていると思いきや、凍ってるのが表面だけで踏み抜いてしまうこともよくあります。
靴・靴下が濡れると、冷たいし、霜焼けや気温次第では凍傷の危険性もあります。
ヒールの高い靴
ピンヒールじゃなくても、ヒールの高い靴はダメです。
圧雪状態だとヒールが刺さるし、足の裏の接地面が小さいと滑りやすいです。転んだ時に足首を怪我しやすいですから絶対にやめましょう。
北海道の冬の歩き方は、足の裏全体に体重を乗せて歩くのが基本です。
出張や結婚式など、ヒールがどうしても必要な場合は、別で持ってくるのがベターでしょう。
ソールが平面で凹凸の少ない靴
スケボー用のスニーカーとか、ブーツでもソールがペタッと平面で、凹凸が少ない靴ありますよね?そういう靴で、ソールがすり減ってるとさらに危険です。
本州でも、雨の日のコンビニやスーパーの入り口とか、駅に入った時に「やべっ!」と滑ったり、滑りそうになった経験のある靴は、北海道の冬の凍結した路面で常に滑ると考えてください。
気温がマイナス3~5度以下で、ガチガチに凍っている状態ならいいですが、マイナス1~プラス2、3度になると、表面に水が浮いてきます。
この水をソールの凹凸で外に排水できないと、車のハイドロプレーニング現象と同じ状態になって極端に滑りやすくなります。
↓こういうレザーソールは論外です。防水性能もありませんからね。
デザートブーツなどに多いクレープソールもダメです。
レッドウィングのブーツに多い、白くて固めのトラクショントレッドソールも滑ります。
北海道の冬におすすめの靴
前項の「履いて来てはいけない靴」を踏まえて、北海道の冬におすすめの靴は、最低限↓この項目に該当する靴です。
・くるぶしより上のハイカット
・アッパー素材に穴やメッシュがない
・ゴム製のソールで凹凸がしっかりある
↑この靴に、防水スプレーをしっかり掛けて北海道に履いて来て下さい。
私はこんな靴を履いています。
アビレックス(AVIREX)のTIGERというブーツです。バイクに乗ってた頃に履いていたブーツで、冬用というわけではありません。
こんなガチガチのブーツである必要もなく、↑これの前は、サロモンのスニーカー アウトバン ミッドを履いていました。
こういうスニーカーでも、防水スプレーを掛けていれば全然もんだいないです。(履きすぎてソールがすり減って滑るようになったので処分しました。)
北海道の冬に靴の滑り止めは必要?
北海道の冬に来る方で、靴に滑り止めを付けてる方が沢山います。
そして観光地には、沢山靴の滑り止めが落ちています。付け外しできるものですから、割と外れやすいんです。
私は「滑り止めを過信しない」のがいいと思います。なぜなら「滑るときは滑るから」です。
「滑り止めを付けてるから」と安心して用心せず歩くより、何もつけていないつもりで慎重に歩きましょう。
北海道の冬の道は、場所によって全然雰囲気が違いますので、路面をよく見て慎重に歩くのが何よりも大切です。
・ふわふわの雪
・柔らかめの圧雪
・ガチガチの圧雪
・平らな氷
・凸凹した氷
・アスファルト
これらが短い距離でも組み合わさっています。
ずっとガチガチの圧雪や平らな氷を歩いているなら滑り止めも効果的ですが、凸凹した氷で引っかかったりします。金属のピン付きだと屋内に入るときは外さなきゃいけません。
北海道の冬で転びにくい歩き方
北海道の冬は、実は靴よりも歩き方が大切です。
アスファルトを普通に歩くように、かかとで着地してつま先で蹴りだす歩き方をすると、すぐ転んでしまうでしょう。
小さな歩幅で、足の裏全体で着地して、踏み出すように歩きましょう。
このように歩くと、必然的に腿を高くあげないすり足のような状態になります。
急ぐと焦って歩き方を忘れて転びやすいので、いつも以上に時間に余裕を持って行動しましょう。
横断歩道の白線の上もとても滑りやすいので、青信号の点滅では侵入しないようにしましょう。
そろそろ気を付けて歩いている状態から、急ぎ足になるタイミングがとても転びやすいです。
北海道 冬の靴【まとめ】
ここまで読んでいただいて、北海道の冬の靴について、何となくイメージできたでしょうか?
持ってる靴で使えそうなものがあると良いですね。
買うなら、なるべく早く買って履き慣らしておいてください。サイズは靴下を薄手+厚手の二重で履いても窮屈じゃないサイズにしましょう。
窮屈な靴だと血行が悪くなって、足先が冷たくなってとても不快です。
北海道の冬は歩きにくいですが、本州では味わえない寒さを感じられますし、雪まつりなどの冬のイベントは一見の価値があります。
靴選びを失敗すると、楽しいものも楽しめなくなりますから、後悔しない靴を選んでください。