北海道旅行で冬の北海道に来るときの服装は、ポイントさえ押さえれば意外と手持ちの服でも対応できます。
北海道に住んでると↓よくこんなこと聞かれます。
- 極寒仕様のダウンがいるんじゃ?
- スキー・ボードしないけどスキーウェアが良いのかな?
- でも、こっちで着る機会ないし、買うのもったいないよな
私は「本州で着られないようなアウターを買う必要はない」と思っていて、冬に北海道に来る人には「大切なのは重ね着と防風性だよ。」と伝えています。
北海道旅行 冬の服装のポイント
中は、下着+薄手・中厚手の服を3枚くらい重ねて、体感温度によって枚数を変えて調節します。アウターは薄くてもしっかり防風さえできれば、体と外気の間に空気の層が出来るから温かいです。
このポイントさえ押さえておけば、冬の北海道旅行も快適に楽しめます。
ここでは、このポイントを踏まえて「いったい何を着ていけばいいんだ!」という疑問にズバリお答えしています。冬の北海道旅行の服装の参考にしてください。
私は本州 名古屋で生まれ育って、北海道に移住して8年になります。移住する前から短期・長期で何度も滞在していますので、足掛け15年くらい北海道で冬を過ごしてます。本州の人の気持ちも、北海道の冬の寒さも分かってるつもりです。
目次
北海道旅行 冬の服装【私が思うベスト】
具体的にどんな服装が冬の北海道旅行に適しているか紹介します。
アウター
アウターのポイントはこの3点です。
・防風・撥水性があるもの
・フード付き
・丈はお尻の半分より下まである
風を通す素材は絶対ダメです。セーターやフリース素材はどんなに厚くても、風が少しでもあるととても寒いです。
北海道の雪はサラサラしているので、冬に傘をさすことはありません。衣類についても払えば落ちます。でも撥水性が無いと、表面で解けた雪で濡れるので、撥水性のあるアウターにしましょう。
冬の北海道旅行だと、札幌雪まつりや層雲峡の氷瀑まつり、オホーツクや知床の流氷、旭山動物園のペンギンの散歩など、屋外にいる時間も長いです。風が強くなるとフードがあるのとないのでは大違いなので、フード付きを選びましょう。
それと首元までチャックのある方が良いです。
アウターの丈が短いと風が入りますので、長めの丈のアウターか、ジャンバーのように裾が身体にフィットする形状のアウターにしましょう。
アウターの役目は、冷たい外気と中を遮断することです。薄くても中間着でしっかり保温出来れば問題ありません。
私は、アウトドア用のレインウェアをアウターにして、中間着で保温するスタンスです。
中間着
中間着のポイントはこの1点だけです。
・薄手と少し厚手を組み合わせる
アウターの温かさ次第ですが、私は基本的に下着の上はネルシャツ(写真下)やスウェットを着て、その上に厚手のフリース(写真上)を着て、アウターを羽織って出掛けます。
薄手のフリース+少し厚めのフリースでもOKです。
薄手の中間着を1として、少し厚手の中間着を2、アウターを3とすると、
・1+2+3(すごく寒い時)
・1+2(寒いけど風はない)
・2+3(寒くて風がある)
・1+3(↑より気温が高い)
この4パターンで調節ができます。
北海道は、早朝・午前~午後・夕方・夜で気温差が大きいです。意外と午前~午後は陽ざしがあればポカポカしてますが、陽が傾きだすと一気に冷えてきます。
この時に、ポカポカ陽気で汗をかいてると、急に冷えて風邪をひいてしまいます。
だから色んな気温・天候に対応できるようにするのが良いです。
不安な方は、フリース素材やダウンのインナーベストがあると、組み合わせのバリエーションが増えます。
インナー
インナーは、普通のヒートテックでOKです。厚手じゃないものです。
上は長袖、下はタイツですね。
インナーは脱げませんから、厚すぎると中間着での調整が難しくなります。
もし本州で厚手のヒートテックを使っているなら使ってください。「わざわざ買わなくてもいい」という意味です。
ズボン
ジーンズはとても冷えるので、チノパンの方がいいです。
私はヒートテック+チノパンで生活しています。
ただ、前述の北海道の冬のイベントで外が長いなら、裏地にボアが付いたズボンや、シャカシャカ素材の風を通さないパンツがあると快適です。
スウェット素材など、厚手でも風を通すパンツは、チノパンより寒いですからやめましょう。
足元
足元は靴下の2枚履きです。
普段履いてる薄手の靴下に、ウール・アクリル・ポリエステルなどの混ざった厚手の靴下を履きましょう。
女性で足元の寒さが気になる方は、ハイソックスもおすすめです。
北海道旅行 冬の持ち物で必須なもの
北海道旅行の冬に必須だと思う持ち物は、
・貼るカイロ
腰とお尻の間 仙骨の部分や、背中肩甲骨の間に貼ると温かいです。
・防風性のある手袋
毛糸だけの手袋より、ネオプレーンや表地がナイロンの防風性のある手袋にしましょう。
・ニット帽
耳までしっかりカバーできるものを選びましょう。これも手袋と同じで、毛糸だけのは風を通して寒いです。裏地にフリースが付いているものを選びましょう。
・ネックウォーマー
ネックウォーマーがあるのとないのでは、温かさが全然違います。猛烈に風が強い時は口元まで覆えるので便利です。ニット帽と合わせて目だけ出せるように出来れば最強です。
↑私が普段使ってるニット帽と手袋です。
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厚いダウンを買った方がいい?
いっぱい重ね着するべきか、厚いアウターを着るかは、私は重ね着が良いと思います。
本州で着る機会が無いような、極端に厚いダウンジャケットを着てる観光客も見かけますが、それだと気温の変化での調整ができません。
晴れれば陽ざしは強いし、雪の照り返しもあって、気温はマイナスでも歩いてるとポカポカしてきます。
ダウンの中は薄着なので、脱ぐわけにもいかないので、
・ダウンの中で汗をかく
・インナーが湿ってしまう
・日が陰ったり気温が下がり始める
・とても寒い
↑こんな順序で寒さを感じることになります。
だから、アウターの厚さで勝負するのはやめた方が良いと私は思います。
その時々の気温や天候に合わせて、バスや車の中で「中間着を脱ぎ着してアウターを羽織る」という調整がベストです。
私も初めて冬の北海道へ来るとき、10万円近く出して↑パタゴニアのダウンジャケットを買いましたが、ほとんど着ることなく新品同様の状態で仕舞ってあります。
スキー・ボードウェアは恥ずかしいの?
「スキーウェア・ボードウェアは恥ずかしいの?」と心配してる方も少なくないです。
ズバリ答えると、北海道に住んでる人はあまり着てません。
スキーウェアが多いのは観光で訪れる、中国・台湾・タイなどの人です。彼らは日本で見かけないような、派手なカラーリングのウェアを着てるので目立つだけです。
最近のシックなデザインのスキー・スノボウェアなら全然恥ずかしくないし目立ちません。ちなみに、着てるのは上半身だけでズボンまでは履いていません。
スキー・ボードウェアは、防風性はあるし、激しい運動をするので動きやすいです。ウェア内の汗・湿気を逃すベンチレーションジッパーのついているウェアは非常に快適です。
既に持ってるならそれでOKですし、気に入ったデザインで「北海道旅行から帰ってからも着れそうだ」と思えるウェアがあれば新調しても良いと思います。
子供は逆にスキーウェアがおすすめ
北海道の子供は、日常的にスキーウェアを着ている子も多いです。
アルペンやスポーツデポで、安い上下セットを買ってくるのもおすすめです。
北海道はどこでも雪がありますから、雪を見慣れない本州の子は、行く先々で雪遊びしたくなりますので、普通の服を着てると遊ばせてあげられません。
雪まつりなどの北海道の冬のイベントは、子供が遊べるエリアもあるので、スキーウェアを着てると思う存分遊ばせてあげられます。
中は本州で普通に着ている服でいいです。中の服だけでも歩ける格好にしておかないと、バスの中や屋内でスキーウェアを脱げなくなってしまいます。
子供の靴は、高くない値段で↑こういう靴が売っています。防水スプレーを掛けて、スキーウェアを上から被せれば、完璧な雪遊び仕様です。
街歩きでも、子供ならスキーウェアでもおかしくありません。
北海道は屋外と屋内の気温差が凄い
北海道は、外が極端に寒くても屋内はとても温かいです。
個人宅だと「家の中では半袖短パン」という人も多いです。
↑これほど極端じゃないですが、お店・コンビニ・飲食店や移動のバス・電車もかなり温かいです。
ただ、出入り口に近いとドアの開け閉めで冷気が入ってきますから、座る場所でもちょうどいい服装は違ってきます。
だから、アウターを脱いだ内側の中間着でも調整できる服装がおすすめです。
厚いアウターを脱いだ中が薄着すぎると、屋内でも寒い思いをするでしょう。
北海道 冬の気温について
北海道の冬の気温は、マイナス10度とか15度とか、数字だけ聞くと体感したことのない人にとっては恐ろしい数字ですよね。
でも、そんな気温になるのは早朝だけです。
日中もマイナスの日が多いですが、マイナス2、3度か、寒くてもマイナス5度くらいです。プラスになる日も少なくないです。
早朝のマイナス二桁の気温は確かに寒いですが、行動する日中は「意外と寒くない」と感じるのではないかと思います。
問題は風です。
気温が高くても、風が強いと体感温度は風速1m増すごとに1度下がると言われています。
だから、一番外側に身に付けるもの(アウター、帽子、手袋、パンツ)は全て防風性が大事なんです。
北海道旅行 冬の服装【まとめ】
北海道旅行の冬の服装について、イメージできたでしょうか?
極端に厚いダウンジャケットなどを買う必要はなく、手持ちのアウターでも、防風性があって、中に何枚か着られれば対応できるかもしれません。
厚いアウターを着ていても、頭や手、首元が無防備では暖かく感じられません。
本州でなかなか使う機会のないかもしれませんが、裏地付きのニット帽や、防風性のある手袋、ネックウォーマーを用意しましょう。
なにか質問があれば、コメントでもお答えできますので、気軽にコメントしてください。