エアコンといえば暑い夏には冷房で活躍をしてくれますし、寒い冬には暖房で活躍をしてくれる生活にはなくてはならないものですね。
そんなエアコンを使うときに一番に考えることが「電気代」です。
もちろん自宅に取り付けられているサイズや大きさ、本体の価格によってことなるでしょうが一体どれくらいの電気代がかかっているのでしょうか?
また、電源を入れたり、切ったりするよりも「つけっぱなしにしているほうが電気代が安い」という噂もあるのですがどうなのでしょうか?
実際に調べてみました。
目次
エアコンの商品とは?
エアコンとは略名で本来の名前はエア・コンディショナー(: air conditioner)といいます。
空調設備のひとつで、室内の空気の温度や湿度などを調整する機械となっています。
クーラーとは違うの?
ちなみにクーラーという言葉もありますが、これには違いがあるのでしょうか?
クーラーは冷やすための装置という意味になります。
暑い夏に部屋を涼しくしてくれるのがクーラーの役割であって、温めたりするのはクーラーの役割ではありません。
他にもクーラーだけの機能を持っている商品は「冷風機」なんて言われることもありますが、エアコンとはことなります。
まぁ厳密にいうとエアコンのクーラーの機能を使っていれば「クーラー」と呼んでも問題はないでしょうが・・・。
電気屋へ行っても最近はクーラーだけを購入するほうが難しく、人気のランキングや、おすすめの商品を見てもエアコンしか置いてありません。
それだけエアコンを購入する方が多いという証拠なのでしょう。
エアコンの電気代はどれくらい?
では、エアコンの電気代の話をしていきましょう。
エアコンの最も活躍する時期は夏です。
その理由としては、暑い夏に涼しむためにはエアコンのクーラー機能もしくは扇風機を使うなどの方法しかありません。
それに対して冬になるとエアコン以外にもストーブ、こたつ、ガスヒーターなどいろいろな商品があることからエアコンを冬にもフル回転させている方は少なくなっています。
そこで夏に使うエアコンの電気代を比較してみましょう。
平成27年度に2人以上住んでいる勤労者世帯の平均的な電気代を調べてみました。
(参考:総務省統計局「家庭消費状況調査」)
あくまでも平均の金額となっており、勤労者世帯なので日中は外へ出ているという計算で試算をされています。
7月→8,541円
8月→10,473円
9月→9,888円
夏の本当に暑い期間の計算をしてみると大体これくらいとなっていて、3か月の平均額は9,643円となっていますね。
そのうちの冷房にかかっている電気代は約5,670円となっていることから電気代の半分以上は冷房費用となっていますのでいかに冷房の電気代が高いかということがお分かりいただけると思います。
ちなみに電気代の算出の方法は「消費電力(W)×使用時間×1時間あたりの電気代」で計算が可能ですね。
電気代を最も消費するとき
エアコンを使っているときに最も電気代の消費が高いときってどういう状態のときかわかりますか?
私は「稼働をしているとき」と思っていたのですが、実は違いました。
電気代を最も使うときは以下の2つのときになります。
・設定温度と外気温の温度差が大きいとき
暑い夏に自宅へ帰ってきたときにエアコンのスイッチを入れるとすごい勢いで冷たい風が出てくると思います。
実はあの時に大量の電気が使われているといわれています。
設定温度に保たれているときに使う電気の消費量が100~200wと言われているのですが、スイッチをいれた瞬間の勢いある状態は1000wともいわれています。
つまり、設定温度に時の稼働時と比較をすると約10倍近く使えていることになるので電気代が一気に跳ね上がっている状態を思っておきましょう。
特に暑い夏につけた場合には外気温との差もあるため、どうしても最初に一気に温度を下げようとエコンもフル活動することになります。
その際に使っている電気代が最も高くなっていて、1000wで月に約810円も使っていることになります。
これ稼働をさせてから1時間程度の時間帯での値段となっているので電源を入れたときにいかにお金が動いているのかということがお分かりいただけると思います。
暑い季節になると、熱中症のなどのリスクもあることからつけるべきなのですが電気代を客観的に見ることはあまりないので、正直驚きますね。
エアコンをつけっぱなしにした電気代
エアコンの電気代は暑い室内を設定の温度に調整をするために稼働をすることで電気代が発生していることがわかりました。
もちろん価格の高い省エネの商品などであればもう少し抑えられるのかもしれないのですが、電気代としてはそこまで変わらないというのが正直なところです。
まず、エアコンをつけっぱなしにするメリットとデメリットについて書いていきます。
メリット
・スイッチを入れたり、切ったりする手間が省ける
・エアコンの消し忘れなどを気にしなくても良い
デメリット
・部屋に冷房がいつもついているので乾燥しがち
・いつも涼しい部屋なので外へ出ることがイヤになる
こんな風にメリットとデメリットがありますね。
エアコンをつけっぱなしにした場合の結論としては「あまり変わらない」というのが結論となります。
いろいろな情報を集めていみると、つけっぱなしとこまめにスイッチを入れたり切ったりした場合と比較をしても数万円も電気代に差があるという事例は一切なくどちらかといえば、大きく変わっても1000円程度という結果になっています。
つけっぱなしは電気代を一番消費する「スイッチを入れる」ということと、「外気温との差」という電気代を最も消費する状態がないことから一気に電気代を消費することがないため落ち着いてできます。
それに対して、その都度スイッチを入れると一気に電気代を発生させる時間帯が毎日続くためつけっぱなしの状態をあまり変わらない状況になるようです。
ただし、つけっぱなしにしておく場合に電気代を抑えるには条件もありますので紹介しましょう。
つけっぱなしで電気代を抑える条件
つけっぱなしで電気代を抑えようという方もいると思いますが、もちろん様々な条件が整ってこその結果となりますので以下の条件を参考にしてください。
・設定温度は28℃
・フィルターの清潔さを保つ
・カーテンを活用する
この4つのになりますので詳細を紹介していきましょう。
古いエアコンは使わない
エアコンは最新のものになればなるほど電気代を抑えられます。
これは省エネの技術がどんどん進化をしており、10年以上前のエアコンと比較をすると電気代も約半分程度になるケースもあります。
古いエアコンを使っている方にはあまり向いていないのかもしれないですので、できるだけ新しいエアコンを使いましょう。
設定温度は28℃
まず、暑いからといって一気に設定温度を下げると外気温との差も生まれてしまうため電気代の消費も激しくなります。
しかし、外気温との差を少なくすることで省エネにもつながりますし外との温度差があるとエアコンも一気に温度を下げようということになるため電気代を消費します。
そのため、外気温との差をできるだけなくしましょう。
また、その際にサーキュレーターや扇風機というものを使うようにすると冷たい風が部屋中に回ることから涼しく感じられるようになります。
部屋の温度が一定になると使う電気代も少なくなりますので電気代の消費も抑えられますね。
運転に関しては自動に設定をしておき風邪も微風~中くらいに抑えておきましょう。
フィルターの掃除
フィルターが汚れていると、風邪通りも悪くなりエアコンの機能の低下にもつながります。
そのため、無駄に電気代がかさむ可能性もあることから2週間に1度程度はきれいにしましょう、。
カーテンの活用
エアコンをつけっぱなしにしていても、直射日光などが入ってくると室温があがるためエアコンは必然的に温度を下げようと活動をします。
結局外気温との差をできるだけなくしたいので部屋の温度の上昇を防ぐためにも昼間はカーテンやブランドなどで急激な上昇を防ぎましょう。
エアコンを安く買う方法!買い時はいつ?
エアコンを購入する際にはどうせならば安く買いたいと思いますよね。
だって、正直エアコンは電化製品の中でも高いものだという印象なので少しでも安く買う方法について紹介をしていきしょう。
エアコンの価格の相場
エアコンの価格の相場ですが、もちろんサイズや使える部屋の広さ、機能などによってもちろん価格も変わってきます。
そんなエアコンなのですが、相場はどれくらいなのでしょうか?
エアコンの中でも売れ筋の大きさは6畳程度となっているのですが、このエアコンの相場をみていきましょう。
エアコン6畳用の相場は35,000円~60,000円程度となっています。
もちろんあまり機能もなく、無名のブランドの場合は最安値となります6畳用を購入したいと思った場合にはだいたい5万円くらいは必要です。
ちなみに大手の通販サイトの楽天とAmazonで検索をしてみるとシャープの6畳用で工賃込55,500円が楽天でも人気の価格帯となっており、Amazonでは日立やパナソニックのエアコンで45,000円ほどとなっています。
もちろん工賃別となっていますので、ここで紹介をした相場くらいがエアコンの価格帯となっていますね。
エアコンを安く買う時期とお店
エアコンの相場はだいたいわかっていただけたと思いますが、では実際にエアコンを購入するとなった場合に安く買う方法について書いていきましょう。
エアコンを購入する際にまず大事なことは店舗選びを間違えないことです。
購入するなら個人店の電気屋さんやネットなどの通販よりも大型の電気店がおすすめです。
そのため、もし近隣にヨドバシカメラ、ビッグカメラ、エディオン、ジョーシンがあるならばそのようなお店へいって実際に購入をすることが賢い選択となってきます。
個人店になるとそもそも持っているエアコンの在庫も1つとなっており、仕入れ値も高いため必然的に値引きをできる金額も少ないです。
しかし、大型店舗になると仕入れている数が多いため仕入れ値も個人店とは比較にならない価格となっているため値引きができる幅に大きな違いがありますので注意をしましょう。
エアコンの買い時
エアコンの買い時は7月~8月、9月~10月、3月となります。
詳しく書くと7月の下旬から8月の上旬に購入をするのに安い理由は「在庫整理」が行われるからです。
エアコンの売れる時期は最も暑くなってくる6月~8月になりますが、8月の初旬が終わるとそれ以降は暑さも徐々に引いてくることからエアコンの売れ行きは悪くなっていきます。
大型の電気店の場合はたくさんの在庫を仕入れているため少しでも早く在庫を処分したいという思いがありますので「在庫処分」のためか価格が安くなっています。
9~10月に関してはエアコンの新型が発表をされる時期と重なるため旧型の値段が下がります。
特に新型は10月となるためその前後へエアコンを購入しにくと比較的安く購入ができますね。
この時期は新型が発表をされるため「旧型の在庫処分」となります。
3月は電気屋さんの決算時期となりますので、少しでも売り上げを伸ばしておきたいという気持ちがあります。
そのため3月の末日になるにつれて割引比率もどんどん良くなっていきます。
他にも6月と12月にはボーナスが支給をされる時期には財布のひももゆるくなるため電気屋さんも比較的安くして購入をしてもらおうという狙いをもっています。
値引き交渉の時間帯
実はエアコンだけではないのですが、安く購入をするにはただ単にお店にいっただけでは安くはなりません。
そこから値引き交渉をしてこそさらに安い価格で購入をすることが可能です。
しかし、値引き交渉へ行くには時間帯や購入へ行く曜日もとても大事になりますのでポイントを抑えるようにしましょう。
安く買いに行く時期は先ほど紹介をした時期になりますが、曜日は日曜日です。
しかも普通の日曜日ではなく月末の日曜日に行きましょう。
月末は少しでも売り上げをあげたいと電気屋さん店員さんも躍起になっています。
ノルマもあるのですが、ノルマ達成までにあと1台というのが大体夕方くらいに訪れることになります。
そんなときにエアコンを購入しにいくととても対応も良いですし、無理な値引き交渉でもある程度聞いてくれるようになるでしょう。
たぶんその店員さんは必死に店長に値引き交渉をして良い結果を持ってきてくれるはずです。
こんな風に時間とタイミングをうまく見計らっていくことでエアコンを安く購入できますのでぜひ狙って購入をしてくださいね。
エアコンの除湿とは?
エアコンは本当に便利なもので室内を冷やすためのクーラー機能もあれば、室内を温めるためのヒーターの機能もあります。
そのため、暑い夏にも寒い冬にも大活躍をしてくれる便利な家電なのですが、1つ気になる機能があります。
それは「除湿(ドライ)」です。
この除湿っていったいどんな風な機能を持っているか知っていますか?
使うと夏などに涼しくなれるということはわかるのですが、それ以上のことはわからないので除湿について書いていきたいと思います。
エアコンの機能の違い
エアコンにはここで紹介をしたようにいろいろな機能がありますので、その機能の違いについて紹介をしていきましょう。
冷房
冷房はその名前の通り、室内の温度を下げることを目的としている機能となっていますので部屋が暑いという場合にはまず使っておきたい機能といえます。
エアコンが室内の空気を吸い込み、空気中の熱い空気は外へ、熱さをとった冷たい空気は中へ入れる機能です。
暖房
暖房は冷房の逆の機能。
つまり寒い部屋の温度を上げることを目的としている機能となっていますので寒い冬に使っておきたい機能といえます。
除湿
除湿は室内の温度は下げないように、部屋の湿度だけを下げる機能になっています。
湿度を下げることにより室内にあるじめじめとした空気をサラサラにしてくれる力をもっていますので温度はそのままでよいけれどもジメジメとした室内の水分を室内から追い出してさらっとした空気に変えます。
仕組みとしては、室内の空気を吸い込みその空気を冷やして空気中にある水分を追い出します。
追い出した水分はクーラーについているホースから水となって出されることになりこれを繰り返すことでサラサラの空気を作り出します。
弱冷房除湿
冷房と除湿がくっついておりそこに「弱」という言葉が入っている機能です。
これは室温も湿度も両方下げたいという時に使える機能となっています。
再熱除湿
こちらの除湿の機能なので湿度の高いじめじめとした空気を取り入れてサラサラの空気に換えてくれるのは同じ機能なのですが、弱冷房除湿とはちがって冷たい空気を室内へ送り込むのではなく冷たくなりすぎていない空気を送ってくれる機能です。
冷房と除湿の使い分け
このように冷房と除湿はそもそも違うものとなっていますので意味を理解して活用をするようにしましょう。
では、次に冷房と除湿の使い分けの方法についてです。
まず基本として室内の温度の状況によりますが暑い真夏などに留守にしていた部屋へ帰ると驚くほど暑くなっており室内に入るだけでも汗が止まらないなんてこともありますよね。
そんなときにはまず冷房で室温を冷やすようにしましょう。
ある一定の温度になったら冷房の設定温度を上げる、もしくは除湿機能に切り替えて室内の湿気を取り除くという使い方が夏の場合はベストです。
その反面、梅雨などになるとそこまで気温が高いわけではないが雨もよくふるためじめじめとした感じになってしまうことも多いです。
そんなときに冷房をすると室温が下がりすぎてしまいますので湿度を取り除く除湿をすると良いでしょう。
電気代は除湿の方が電気代は高い?
この答えについては使っているエアコンの古さによっても異なるのですが「除湿」の方が若干ではありますが高めになるといわれています。
ただし、除湿の機能によっても異なるようです。
電気代のかかる費用については「弱冷房除湿<冷房<再熱除湿」と電気代が高くなりますが使用をするエアコンによっては除湿よりも冷房の方が省エネになる場合もあります。
使っているエアコンのメーカーや機能によって異なりますしダイキン、三菱、日立などの家電メーカーによってもことなりますので使用をしているエアコンの機能をチェックしましょう。
エアコンとつけっぱなしのまとめ
以上がエアコンをつけっぱなしにしたとき電気代となります。
もちろんいろいろな条件によってはエアコンをつけたり切ったりするほうが良い場合もありますが、つけっぱなしでも大きな差がないようです。
私もここまで差がないとは思っていなかったので最新のエアコンに買い替えて実験してみようかと思います。
ちなみにエアコンの買い時って知っていますか?
決算は電気屋さんも1つでも多く売りたいということから安くしてくれる可能性が高く、各電気店ともに3月の決算、9月の中間決算の時期となるのでエアコンを新しくするならば8月9月は最新のものの安くなりますし、通販も安くなります。
エアコンは季節商品なので8月がねらい目ですね。