最近、日本でも多いのは心の病として問題となっている「うつ病」です。
昔はこんな言葉を聞くこともあまりなかったように感じますが、最近は仕事をしている人がうつ病を発症してしまった、学校でいじめにあって発症をしてしまったなど若い世代から、働き盛りの中年など多くの世代で問題となっている心の病気です。
もしかしたら、身近な人がうつ病を発症する可能性もありますし、あなたの近くにいるかもしれませんのでここではうつ病の症状や治療の方法や接し方などについて書いていきます。
目次
うつ病ってなに?
そもそもうつ病とはなんでしょうか?
私もきちんと説明をしろと言われるとよくわかっていませんので紹介をしていきます。
うつ病とは、精神的なストレス、身体的なストレスが重なることにより様々な理由から脳が機能障害と起こしている状態となっています。
脳がうまく働いていないため、なんでも否定的な考えとなりますので「自分はダメな人間だ」と感じることも多くなることから、普段ならば簡単に乗り越えることができるようなストレスや問題でも、どんどんとマイナスの方向へ考えてしまい乗り越えることができず悪循環な状態に陥っている状態です。
症状とは?
症状には個人差があるのですが、基本的には常に落ち込んでいる状態のことをいいます。
・何をしていても楽しくない、興味も湧かない
・疲れているのに眠れない、もしくは一日中眠たい。
・イライラして落ち着かない
・常に悪いことをしているように感じて自分を責める
・思考力が落ちていく
・死にたい気持ちになる
・部屋から出たくなくなる
・人と会うのが面倒になる
このようなメンタル的な部分もあれば、
・食欲がない
・体がだるい
・疲れやすい
・頭痛や肩こりがひどい
・動悸や息切れ
・胃の不快感
・めまい
など体へ直接影響が出て着るような場合もありますね。
ここに紹介をした症状はほんの一部ですが、とにかく落ち込んでいるような状態が2週間以上ずっと続いている状態ならばうつ病の可能性が高くなります。
チェックしてみよう
では、実際にうつ病なのかを確認するためのチェック一覧を紹介していきます。
このチェック項目に当てはまる項目がある場合にはうつ病の可能性、もしくは疑いがありますので病院への受診も検討してください。
・騒音が気になりますか?
・体がだるく疲れやすいですか?
・朝のうちは特に無気力ですか?
・眠れないで朝早く起きることはありますか?
・食事がすすまず味がないですか?
・自分の人生がつまらなく感じますか?
・本来は仕事熱心で几帳面ですか?
これはチェック項目のほんの一部ですが他にもいろいろなチェック項目があり、うつ病の診断を受ける前にはこのようなチェック項目などを記載した上で病院の先生が最終的に決定をすることになります。
うつ病になりやすい傾向の人は頑張り屋さんや几帳面な人だと言われています。
その理由としてが自分のキャパを超えても文句を言うことや、訴えることができずストレスを溜め込んでしまう人は多いということです。
例えば、几帳面で頑張り屋の人がキャパオーバーの仕事を抱えていたとしましょう。
頑張り屋なので誰にもヘルプを出すこともできないため、自分ができる以上の仕事を抱えることになりますし、几帳面なため完璧になんでもこなそうとします。
最初は体も元気なのかもしれないですが、やはり限界はきますのでどんどんと意欲もなくなりますし、仕事が終わらないことから「自分はダメな人間だ」と落ち込みうつ病になってしまう場合が多いです。
このようにうつ病になる前に本人は気づくことがなかなかできないため、几帳面な人、日ごろから頑張りすぎてしまう人は適度にストレスを発散しましょう。
うつ病の治療方法
もし、上記のような症状が出ていると感じたならば早めに病院の精神科や診療内科を受診することをオススメします。
うつ病の治療方法は多様化していることが多く、その理由は原因がはっきりしていないことによります。
例えば、体の病気が原因でうつ病になっている場合にはその治療を行いますし、日ごろから服用をしている薬を飲むことによりだるいや
気持ち的に落ち込んでいるという際には日ごろから飲んでいる薬を中止もしくは別の薬に変更をしてみるという治療を行います。
中でも多いので気持ちの面での落ち込みによるうつ病となりますのでその場合には精神的な治療でアプローチをすることが重要となりますね。
もちろんうつ病の状態が重篤な場合には抗うつ薬投与などもあります。
薬の治療が始まると気持ちの面でも落ち着きやすいのですが、軽度の場合にはそこまで効果はなく、その逆に重度になると効果を期待できるケースもあります。
薬による治療は絶対に効果があるというものではないのですが、うつ状態の人が自分で判断をすることは難しいと思いますので主治医の指示に従うようにしましょう。
うつ病の人の接し方
上記のようなチェックポイントから、家族や恋人、友人などがうつ病を発症もしくはうつ病に近い症状になる可能性もあります。
そんな時にあなたはどんな風にかかわりを持ちますか?
正直、私はどのようにかかわればよいですし私自信もうつに近い症状になったことがあるのですが、そんな状態になっている自分にさらに嫌気が指しなんか辛くなるということを経験しました。
また、家族から「大丈夫だよ!頑張れ」と言われると辛い状態になることもありましたので、その経験も踏まえて書いていきます。
休むように勧める
様子がおかしい、明らかに元気がないなど明らかにおかしい場合には「どうしたの?」と聞くと相手もなかなか話しにくいものですので「ゆっくりしたら?」「少し休んだら」など休息をとるように進めてあげてください。
たぶん、しんどい状態になっているということは頑張りすぎており、さらに何事も最後まで責任をもって終わらせようと思っているところだと思います。
しかし、そのまま頑張っていてもより症状が悪くなるだけですのでそんなときはまず休むように声をかけてあげましょう。
一緒に病院を探して受診をしてみる
休息も大事なのですが、それだけでは回復が見込めない場合もありますので、そこから一緒に病院を探して受診も一緒に付き添ってあげてください。
うつ状態になっていると自分で判断をすることができなくなりますし、精神的にも不安定になります。
もちろん病院の先生もそこは理解をしてかかわってくれているのですがそれでも一人で病院へ行かせると不安になることも多いでしょう。
そんなときに身近にいる家族や友人が近くにいてあげることにより安心感も生まれますし、治療の第一歩を歩むことが可能となります。
病院へ行かなければうつ病の症状はなかなかよくならない可能性もありますので、一緒に病院を探すことからはじめて一緒に受診までついていってあげてください。
本人の話をよく聞いてあげる
うつ病の状態にもよりますが、自分の殻に閉じこもって一切に話をしない時もあると思います。
まず、本人が話しをしてこないならば放っておくことが何よりの方法です。
うつ病の人に話しかけてもうまく会話にならないですし、相手も気持ちが落ち込んでいるので話をする気力のなくなるという状況になります。
相手が話をしてくるまでは待っている姿勢で構いませんし、相手が話しをしたい気分になったのならばそこからゆっくりを話をしてあげましょう。
ただし、あなたから話すのではなくうつ状態の人の話をしっかりとよく聞いてあげてください。
話をしているだけでもうつ病の人は気持ちも落ち着いてきますし、理解者がいることにより少しずつうつ状態がよくなっていく可能性もあります。
話しを聞く側は「うん」「なるほど」「そうなんだ」と否定はせずにとにかく相手の言っていることを認めてあげるようにしていきましょう。
励まさない
うつ病を発症している人はとにかく励まさないというのは基本となっており、いろいろなうつ病のサポートサイトにも書かれていますね。
その理由としては、うつ病は気持ち的に落ち込んでいる状態のことを指しています。
そんな風に落ち込んでいる人を励ますとがんばれないのに頑張らなければならなくなりますし、しんどい状態なのに「頑張ろう」「もっとできるよ」と励まされることになりますので気持ち的にはしんどい状態になってしまいます。
うつ病の時はとにかく本人を認めてあげることが重要となりますので見守って、承認をするけれども励ましたりはしないようにしましょう。
本人のペースを最優先に考える
うつ病の人も「自分がダメな人間だ」と気持ち的に落ち込んでいる場合も多いです。
そのため、動きたくても動けない、話をしたくても話もできないという状態に陥ることも多くなります。
そんなときは焦らさずとにかくゆっくりと相手のペースに合わせてあげることが重要ですね。
治る病気であることを伝える
うつの常態になった場合に基本はなかなか抜け出せない状態になってしまうことも多いのですが、必ず「治る病気だよ」と伝えてあげてください。
でも「早く治そう」「頑張っていこう」など励ますと気持ち的には落ち込んでしまうことになりますので、励まさずに「治る病気だよ」ということだけを伝えてあげるようにしましょう。
まとめ
うつ病は心の病ですが、もちろん適切な治療をすれば治る可能性もありますし社会人として仕事の復帰をすることも可能な病気となります。
しかし、症状によって治る期間も方法もばらばらとなりますので、症状をみてうつ病かな?うつ病の近いという場合にはまず病院へ受診をして適切な治療を受けることが一番の近道になると思います。