転職サイトと転職エージェントの違いと使い方の注意点

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転職サイトと転職エージェントは別物です。

大手のリクルート系の場合、
リクナビNEXTが転職サイトで、

リクルートエージェントは
転職エージェントです。

転職サイトエージェント

簡単に言えば、

担当者が付いてサポートしてくれるか
自分で求人を調べて応募するか

の違いです。

ここでは、もっと具体的な違いと、
それぞれを利用する上での注意点を紹介します。

転職サイトと転職エージェントの違い

転職サイト・転職エージェンは
それぞれの違いを理解した上で
活用しましょう。

どちらを利用するにも
転職するのは自分ですから、
情報を精査すること。

決定権は自分にあることを念頭に置き、
俯瞰で転職活動を見つめる目が大切です。

 

サポートの違い

転職サイトは、
基本的に利用者が自分で調べて、
自分で応募するシステムです。

担当者がいないので、
面談や各種サポートは受けられませんが、

エントリーするもしないも自分次第で、
自由に転職活動を進めることができます。

転職サイトエージェント

その代り、企業情報を調べたり、
面接対策や日程調整なども
全部自分で行わなきゃいけません。

実力次第というわけです

転職エージェントは、
一人ひとりに
担当者(=キャリアコンサルタント)が付いて、

  • 面談・コンサルティング
  • 企業の紹介
  • 履歴書や応募書類の添削
  • 面接対策
  • 給料・待遇の交渉

などもやってくれます。

転職活動は孤独ですから、
客観的な自己分析をしてくれたり、

いろいろと相談に乗ってくれる担当者は
心強い味方になります。

利用するメリットが沢山あるのは事実ですし、
転職エージェントに登録しないと
巡り合えない企業もあります。

ただ「登録者は完全に無料で使える」という
裏側がどうなっているかを理解した上で
使わないと、転職が失敗する可能性もあります。

担当者次第では自分に意に沿わない
「採用されやすい企業」
にエントリーされて、

不本意な転職をしてしまうケースも
ありますので注意が必要です。

 

転職エージェントの裏側

転職エージェントは、
登録・サポート・紹介・採用
全てが無料です。

ではそのコストを誰が払っているかというと
採用する企業です。

転職エージェント経由で採用すると、
採用した人の年収の3割~3割5分くらいが
企業から転職エージェントに支払われます。

例えば年収500万なら150万という感じです。

ベースとして転職エージェントの
ビジネスモデルはこういう事です。

リクルートやマイナビ、DODA・JACなど
大手に加え中小の転職エージェント、

さらに地域性の高いローカルサービスも
含めると山ほどあります。

実に全国で17,000社もあります。

実はビジネスモデル的には
仕入が無い(原価が掛からない)し

初期投資も少なく資金的に
独立開業しやすい業界なんです。

ただその逆に、新規開業した数と同数くらい
廃業する業者も多いです。

開業しやすくても、
企業側から求人を集め、

それにマッチした転職希望者を
集めて採用してもらってこそ、
成り立つビジネスです。

利用者側も登録しても自分に合った
求人が無ければメリットがありませんからね。

逆に大手は取引先の企業も多いし、
知名度は抜群、インターネット・雑誌・
新聞や電車・バスの吊り広告などで
宣伝広告もバンバン打っています。

自ずと大手に登録者が集まる構図です。

 

エージェント全てがプロではない

どんな業界にも言えることですが、

転職エージェント(人材紹介会社)に所属している
エージェント・キャリアコンサルタントが、

全員転職のプロフェッショナルのわけがありません。

ベテランもいれば
新卒・未経験のコンサルタントもいます。

登録する側は
「人生が掛かった転職を成功させたい」
という気持ちでも、

コンサルタントは玉石混交です。

 

エージェント個人に課せられるノルマ

そして彼らには厳しいノルマが課せられます。

採用させた人数もそうですが、
求人を紹介した数、
応募してもらった数、
面接まで進んだ数などです。

このようにエージェント個人のスキル+ノルマがあると考えれば

  • しつこい
  • うざい
  • 信用できない
  • はずれだった

こんな感想を持つ登録者が
少なくない事も理解できます。

具体的には、

  • 希望に沿わない求人を紹介される
  • 無暗矢鱈と沢山の企業にエントリーさせられる
  • 意中の企業に応募させてもらえない
  • 内定貰った後の返事を急かされる

などです。

転職エージェント側としては、
「ここは無理そうだな」と思う企業より
「採用されるだろうな」と思う企業を
紹介したいです。

そして、沢山の企業を紹介してもらえれば、
「早く決めたい」と思ってる人は
とりあえずは嬉しいと感じてしまいます。

また、転職エージェントを
3・4社併用するのが当たり前な昨今ですから、

エージェントは
「他で決められると今までの仕事が水の泡」
と思うのも理解できますよね。

となると、内定が出てから
「一刻も早く返事してほしい」
と考えます。

たとえまだ選考中の企業があったとしてもです。

 

転職エージェントのお客様は企業

転職サイトエージェント

基本的には転職エージェントが
お金をもらってるのは、
登録者ではなく採用する企業です。

当然登録者も企業も双方がWin-Winになる
結果を求めてるわけですが、

企業の希望を叶えなければビジネスが成立しません。

更にそこにはエージェント・コンサルタント個人に
課せられたノルマも絡んできます。

 

料金システムの違い

転職サイトも転職エージェントも、
登録者(=求職者)は完全無料で、

費用は利用する企業が支払っているのは同じですが、
どの段階で料金を払うかが違います。

  • 転職サイト   :掲載するだけで最低10万~20万
  • 転職エージェント:掲載は無料、採用した場合のみ年収の30~35%

転職サイトは掲載するだけで
費用が掛かりますが、

転職エージェントは成功報酬型なので
掲載段階での費用は必要なく、

エージェント経由で採用した場合のみ、
採用した人の年収の30~35%の費用が発生します。

採用した人が退職すると期間に応じて
額が違いますが、費用が返金されます。

転職サイトは「最低10万~20万」と書きましたが、
紹介されるボリュームや期間、

利用する機能によって100万円~200万円近い
掲載料を払っている企業もあります。

いずれにしても、
採用するために非常に高いコスト
払っている事が分かります。

 

転職サイトを利用する注意点

転職サイトに登録すると、
スカウトメールが飛んできます。

初めて利用する人にとっては
スカウトメールが来るだけで「嬉しい」と
感じてしまうでしょう。

しかしこのスカウトメールは、
実は登録者のレジュメやスキルに関係なく、

年齢や職歴でザックリ該当してる人に
一斉に送ってるメールです。

最大手のリクナビネクストの場合、
「オープンオファー」
と言われるメールなんですが、

この第一段階の
スカウトメールが届いたからと言って、
一喜一憂してはいけません。

気になる求人があれば返信しても良いですが、
オープンオファーから応募したからと言って、
採用確率は低いと考えてもいいでしょう。

会社案内や「こんな求人もありますよ」レベルと
考えて良いです。

自分の条件に合っていないケースも多いです。

その次は「興味通知オファー」があります。

求人企業側が条件にあった人に
送信してもらっているスカウトメールで、
企業側はレジュメを見ていませんが、

企業が指定した条件に自分が
合致している事を示していますから、

オープンオファーよりは
真面目に見てもいいでしょう。

更に一段階上の「プライベートオファー」
レジュメを読んだ上で送信してる可能性があります。

このスカウトメールは、
企業担当者が送っている場合と、

提携しているエージェントが
「推薦できそうだ」と思って
送っている場合の2パターンあります。

しかし、プライベートオファーでも
コピペメールの場合もあるので、

文面をしっかり読み個人宛なのか
一斉送信なのかも判断しましょう。

一斉送信の場合は、
数撃てば当たると思っているスカウトか、

大量採用している会社の
スカウトとも考えられます。

「自分宛だ」と分かる文面の場合は、
価値のあるオファーと考えて精査しましょう。

 

求人を出し続けている企業は要注意

転職サイトに求人広告を
出し続けている企業は要注意です。

特に営業職や、未経験歓迎の仕事で、
いつまでも求人が掲載されているのは
ブラック企業を疑ってもいいでしょう。

ですから、転職サイトを活用するなら
ある程度の期間ウォッチしてみることも必要です。

複数の転職サイトで
「いつもこの会社見るな」
という企業があれば要注意です。

逆に優良求人はすぐに採用が
決まってしまいますので、
マメにチェックすることが大切です。

 

転職エージェントを利用する注意点

転職エージェントは、先述のように
担当者が付いて諸々サポートしてくれます。

しかし、全員が転職のプロではありません。
実績もキャリアもまちまちです。

しかも、自分が希望する業種に
精通しているかどうかもわかりません。

ですから、担当者を見極めるスキルが大切です。

例えば、

  • 初回面談でいきなり求人を紹介する
  • 自分の希望に合わない企業へのエントリーも勧める
  • 採用されやすそうな企業ばかりを紹介する
  • 業界・仕事内容への知識が浅い
  • 対応・連絡が遅い

このような担当者に当たってしまったら、

担当を変えてもらうか別の転職エージェントを
利用するのが良いでしょう。

ですから、3・4社を併用して
担当者を比較するのが大切です。

総合型の大手転職エージェントと
業界に特化したエージェントに登録し、

実際に面談して
自分に合った担当者を選びましょう。

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