自己顕示欲がどんな欲求かを解説しています。

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きっと、この記事にたどり着いた人は、
周りに自己顕示欲が強すぎる人がいて
困ってる人じゃないかと思います。

自己顕示欲

自己顕示欲とは

自己顕示欲は、自分の存在や実力を目立たせて
周りに注目してもらいたいとする欲求のことです。

自己顕示欲と末尾に「欲」と付いていることから
分かるように、いい意味で使われることは少ないです。

「自己顕示欲強いね~」と言われたとしたら、
一般的にそれは批判的な意見と解釈するべきでしょう。

けれども、実はとても自然な欲求
決して特別なものではありません。

人間の三大欲求が「食欲・睡眠欲・性欲」で、

諸説ありますが、
その次に来るのは自己顕示欲と金銭欲じゃないか
とも言われています。

 

自己顕示欲と承認欲求

自己顕示欲は、言葉を変えれば、

「自分という存在を他人に認めてもらいたい」

という意識の現れです。承認欲求が働いた結果
自己顕示欲として発現しているとも言えます。

批判的に使われることの多い「自己顕示欲」という
言葉ですが、多かれ少なかれ誰にでもあります。

・仕事で成功したい
・人の役に立ちたい
・親に褒めてもらいたい
・いい車に乗りたい
・いい家に住みたい

どの欲求も自己顕示欲の現れと解釈することができます。

「自分の存在をアピールするために」
という枕詞を付けても成立する欲求ばかりです。

このように自己顕示欲・承認欲求というのは
ごくごく普通の欲求だということです。

ただ、強い・強すぎると周りを
戸惑わせて、批判的に取られることが
少なくありません。

 

自己顕示欲が強い人の特徴7選

自己顕示欲の強さは、自分では感じとることは難しいです。

自分では普通に話してること、やってることが
周りには「自己顕示欲が強過ぎ」と思われている
可能性もあります。

自己顕示欲で嫌われないために、

嫌われやすい自己顕示欲が強い人の
特徴を紹介しています。

自分に該当しないかチェックしてください。

 

自分の話ばかりする

とても分かりやすいのがこの

「自分の話ばかりする」

です。

語りだしが「私は」「俺が」ばっかりの人は
自己顕示欲が強く敬遠されがちです。

その人のセミナーや講演会を聞きに
行っているなら別ですが、友人同士の
会話の中で「常に一人が話してばっかり」
というのはおかしい状態です。

「あっ、いつも私ばっかり喋ってる」

と思い当たる節があれば、気を付けましょう。

きっと、人の話を遮って自分の話に
強引に持ち込んだりしているでしょう。

人の話を聞くことが「つまらない」と
思ってしまうんです。

それを周りが「嫌がっている」ことに
気づかないのも自己顕示欲が強い人の特徴です。

「気づかない」というよりも、

そういう人は周りに
「嫌がらない人」や「嫌な気持ちを現さない人」
を集める傾向にあります。

「うん、うん」とか「凄いね~」という感じで
話を聞いてくれているけど、「実は嫌々だった」
なんてことも往々にしてあります。

 

空気が読めない

空気が読めないのも自己顕示欲が強い人の特徴です。

場の空気を読む力というは、

周りの人の感情や気持ちを、
表情や態度、雰囲気から察知する力です。

職場、家庭、学校はもちろん、
お店やレストラン、電車の中など、

周りは見ず知らずの人ばかりの状況でも
空気を読む力は必要です。

具体的には「周りの反応に合わせて
自分の言動を変化させる」ことが出来るか否かです。

例えば、自分の話題で雰囲気が悪くなったら
その話をやめて違う話にしたり、誰かに振るとかです。

自己顕示欲の強い人は、周りの雰囲気や
気持ちよりも、自分をアピールすることが大切です。

その場の空気よりも、

「自分が中心でいたい」
「自分のことを認めてもらいたい」

という気持ちを優先させてしまいます。

本当は、その場の空気を読んで、

話しや口調、態度を変えて、
周りを巻き込んでしまった方が認めてもらい易いんですが、
それを感じていません。

 

SNSやネットの顔出しが多い

Twitter・Facebook・インスタグラムなどSNSは、
100%とは言いませんが、自己顕示欲の現れ
考えてもいいと思います。

自己顕示欲

そういう意味で、SNSを利用している人は
多かれ少なかれ自己顕示欲があると言えます。

もちろん私もです。

「いいね」を押してもらえると嬉しいし、
「いいね」が少ないと寂しい気持ちになります。

利用してる人は誰でもそうだと思います。

ただ自己顕示欲が強い人のSNSには傾向があります。

いわゆる「リア充アピール」が強いんです。

SNSですからリア充アピールが強くてもいいですが、
そればっかりは、やっぱり敬遠されます。

しかも、どんな写真にも自撮りの顔入りで
行く先々、食べるモノ全部アップしてると
「もういいよ」と思ってしまいます。

また、有名人・著名人と一緒に映った写真や、
セミナーや勉強会に参加した写真をよくアップするのも
自己顕示欲が強い人のSNSの特徴です。

他にも、
服のコーディネート写真を毎度毎度アップする人や、

何度も撮り直したことが容易に想像できてしまう
鉄板アングルの自撮り写真など、

具体的に書きだしたらきりがないですが、

見ていて「いいね」したくないと思ってしまう写真です。

きっとそういう写真を連投していると、
反応が鈍くなってくるはずです。

本当はそこで気づいてほしいですよね。

 

上昇志向が強い

程よい自己顕示欲は上昇志向の強さと
組み合わさると良い影響をもたらします。

会社や組織でリーダー役を買って出て、
責務を全うすることが、

結果的に自己アピールに繋がり、
次のステップへ繋がり結果として現れることがあります。

ただ、実力が伴わないと、
自己顕示欲だけが目立ってしまって、
周りの反感を買います。

人の見ていないところで懸命に努力して
人の見ているところでは嫌なこと大変なことでも、

率先して行動することが大切です。

自己顕示欲のためだけの上昇志向より、
上昇志向を裏打ちする自己顕示欲で、

努力と行動が伴えば素晴らしい人材になります。

 

評価されたがる

自己顕示欲の強い人は、周りの評価を重視します。

自分を強くアピールするという行動から、

自己評価で満足している人かと思いきや、
その逆で他者評価を重視しています。

自己顕示欲は
「自分という存在を他人に認めてもらいたい」
という思いです。

これはあくまでも自分ではなく
「他人から」
というスタンスです。

ですから、人から評価されたがります。
しかも、良い方向への評価を欲しがります。

「欲しがる」というのは、
「良い評価しろ」と直接的に強要するわけではなく、

会話の中で自慢話をしたり自分の成果を強調することで
良い評価を誘導しようとします。

そういう言動が、「我が強すぎる」とか
「自己中」などの印象を周りに与えてしまいます。

 

他人の気持ちは後回し

他者評価を気にするなら、
周りの人の気持ちを後回しにするのは逆効果なんですが、

その前に自分のことを優先してしまいます。

だから先述の『空気が読めない』態度に繋がります。

『自分の話ばかりする』のも
『SNSやネットの顔出しが多い』のも

それを聞いたり見たりしている人の気持ちを
想像して配慮することが出来ないから
そういう行動として現れてしまいます。

ある意味では、ポジティブというか
自分に都合よく解釈できる人と言えます。

普通なら周りが嫌がっていることに
気づきそうなものですが、それに気づかず
前向きな評価は素直に受け取るわけですからね。

 

髪型・ファッションの流行に敏感

他者評価を気にするので、見た目にも非常に気を遣います。

髪型をよく変えたり、
流行のファッションを取り入れるのが早いです。

自己顕示欲とは関係なく、ファッションや
オシャレが好きな人も多いので、
髪型やファッションだけで、必ずしも
自己顕示欲の強さは測れません。

ただ、自己評価より他者評価を気にしていますから、

「髪切ったね」とか「今日の●●可愛いね」など
気付いてもらったり、褒められるととても喜びます。

気付いたら言ってあげてください。

 

自己顕示欲が強い人との付き合い方

自己顕示欲の強い人は、あまり周りに好まれません。

なんというか、切ない話ですよね。

「周りに認められたい」という気持ちの現れなのに
その言動で周りから好まれないという現実。

一緒にいても疲れるし、振り回されるし、
話していても楽しくないと思われているとしたら
本当に切ないです。

友人関係ならバッサリ切ってしまうこともできますが、

仕事・会社の人間関係や子どもの学校絡み、
地域のつながりの中だと
どうしても付き合わなきゃいけなくなります。

いくつか付き合い方を紹介するので、
是非参考にしてください。

 

褒めて持ち上げておく

自分の話が大好きで、評価を得ようと
孤軍奮闘している人周りにいたら、

とにかく持ち上げてみましょう。

話を自分の話題にして自慢話を始めても
嫌がって席を立つんじゃなくて、

「うんうん、なるほど」

と聞いて時には褒めて持ち上げましょう。

すると、周りがやりたがらないような
責任のあるポジションや仕事を
引き受けてくれるかもしれません。

言葉は悪いですが「掌の上で躍らす」くらいの
つもりで付き合うと、案外上手に付き合えます。

 

イライラするなら離れる

自己顕示欲が強い人と付き合っていると
イライラしてしまうと思います。

自分が相手(自己顕示欲の強い人)
の言動に対してイライラしてしまうと、

最終的には相手の話しに被せるように
自分の自慢話をするとか、

些細なことでも話の中の揚げ足をとるとか、
そういう態度になってしまいます。

自己顕示欲を誇示する応酬になってしまっています。

相手の自己顕示欲にイライラしていたのに
それと全く同じことを自分がしてしまっているんです。

自慢話で返したり揚げ足をとるという
実力行使に出なくても、

イライラしてしまうと
前項で紹介した『褒めて持ち上げておく』ことは
とてもできません。

自分を押し殺してできたとしても
もの凄い苦痛だと思います。

この状態はお互いにとって非常に良くないです。

もう、物理的に距離を置く以外ありません。

若しくは、
「人のふり見て我がふり直せ」
という言葉があるように、

人の気になる点は、
自分の中の嫌な点でもあります。

自分も自己顕示欲が暴走しやすい
タイプかもしれないという事です。

まずは自分を変えて、相手も変われるように
対応してあげましょう。

これは中々難しいので、先述のように
距離を取る方が簡単です。

 

【まとめ】自己顕示欲が強い人について

自己顕示欲が強い人は、嫌われやすいし、
周りをイライラさせるし、

ため息をつきたくなることも多いですが、
悪い人というわけではありません。

人から認めてもらいたいという強い思いは、
「これまでの人生で人に認めてもらえなかった」
という反動でもあります。

「認めてもらえなかった」というか
「認められたと感じられなかった」という方が
近いかもしれません。

幼少期の育てられ方や、学校教育の影響が大きいです。

「こいつ自慢ばっかりだ」とか
「いつも自分の話ばっかり」と

言動の表面だけを見ていると、
ついイライラしてしまいますが、

その内側にある原因を知ると、
多少そのイライラが和らぎます。

また、前項で書きましたが自己顕示欲の
強い人を見てどうしてもイライラしてしまうのは、

少なからず、自分にもそういった傾向が
あるということの裏返しです。

そう考えると、
さらに対応が変わるし、
自分の言動も振り返るきっかけになります。

自分も含めて周りとも出来るだけ
良い人間関係が作れるように考えましょう。

-人間関係
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